【株式市場】配当確保の「つなぎ売り」優勢でTOPIXは安いが日経平均は4日ぶりに反発

株式

◆日経平均の終値は1万9403円06銭(6円42銭高)、TOPIXは1536.22ポイント(1.92ポイント安)、出来高概算(東証1部)は8億7134万株

■新規上場のティビィシィ・スキヤツトは買い気配のまま初値つかず

チャート5 27日後場の東京株式市場は、12月期末に配当や優待を行う銘柄の買い付け最終日(権利付最終日)だったが、キヤノン<7751>(東1)は14時半頃にかけて一段軟化するなどで「つなぎ売り」が優勢な様子となり、日経平均も前場の一時81円94銭高(1万9478円58銭)から次第に値を消して14時40分頃に44円58銭安(1万9352円06銭)まで軟化した。ただ、大引けは小高くなり、日経平均は4日ぶりに反発した。主な株価指数はおおむね高い。

 後場は、小野薬品工業<4528>(東1)が超高額新薬「オプジーボ」の薬価引き下げの影響一巡とされて一段ジリ高となり、ダイキン工業<6367>(東1)はスエーデン企業の買収発表が好感されて一段ジリ高。21日上場のグレイステクノロジー<6541>(東マ)は初めて値上がりし反発。アイビー化粧品<4918>(JQS)は期待の大型美容液などが言われて高値更新。

 27日新規上場のティビィシィ・スキヤツト<3974>(JQS・売買単位100株)は買い気配のまま上げる場合の本日上限の3220円(公開価格1400円の2.3倍)に達したまま初値がつかなかった。

 東証1部の出来高概算は17億4965万株(前引けは8億7134万株)、売買代金は1兆8354億円(同8554億円)。1部上場2006銘柄のうち、値上がり銘柄数は781(同1095)銘柄、値下がり銘柄数は1076(同742)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は18業種(前引けは15業種)となり、値上がり率上位の業種は、ゴム製品、海運、その他金融、医薬品、銀行、石油・石炭、金属製品、繊維製品、水産・農林、などだった。

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