【中期経営計画と株価】JSPは中期経営計画で18年3月期営業利益率6.5%以上目標

中期経営計画と株価

【成長への道筋・中期経営計画を探る】

■自律調整一巡して上値試す

 JSP<7942>(東1)は発泡プラスチック製品専業の大手である。自動車用「ピーブロック」など高付加価値製品の拡販を推進し、生産能力の増強も進めている。17年3月期は第2四半期累計が計画超の大幅増益となり、高付加価値製品の拡販や円安進行などで通期利益予想に増額余地がありそうだ。株価は12月1日の高値から利益確定売りで一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

 15年5月策定の新中期経営計画「Deepen&Grow2017」では、前提条件を1米ドル=110円、1ユーロ=140円、原油価格(ドバイ)1バーレル=105ドルとして、目標数値に18年3月期売上高1350億円(海外が約530億円)、営業利益88億円(売上高営業利益率6.5%以上)を掲げた。セグメント別売上高は押出事業444億05百万円、ビーズ事業837億76百万円、その他事業68億19百万円としている。

 有望テーマ絞り込みによる新製品の事業化を推進して、新製品売上高100億円を目指す。国内事業では高収益体質へのシフトを加速する。海外事業では「ピーブロック」の拠点拡大・能力増強の推進、および「ピーブロック」に次ぐ第2の柱の育成を目指す。3年間合計の設備投資額は約200億円としている。中期的に収益拡大基調が期待される。

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