【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】米国企業々績に暗雲、ドル高は響く

先週末のNYダウが1万7164ドルで引け、週足基準線を割り込んだ。終値で捉えると、12月5日の1万7958ドルを高値に同16日の1万7068ドルまで急落した後、同26日1万8053ドルと新高値に買われたが、今年に入りここまで調整を余儀なくされてきた。

米国企業の昨年10-12月期決算動向をチェックしてみると、ドル高による輸出競争力の低下と、海外で獲得した利益を現地通貨から国内に戻してドルに換えた際に、やはりドル高により目減りした結果、利益が当初計画を下回ったケースが散見される。

トムソンロイターの予測によると、それでも昨年10-12月期は5.3%程度の増益見込みだが、現在進行中の今年1-3月期は1.5%前後の減益となる公算もあるという。

2月相場がスタートしたが、NYダウが12月16日の1万7068ドルを割り込むのかどうか、あるいはナスダックの4547ポイントやSP500の1972ポイントが脅かされるのか、注目したい。(証券ジャーナリスト)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  2. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  3. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  4. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  5. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  6. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る