【新規上場(IPO)銘柄】エイトレッドは社内書類の電子化で成長続く

株式市場 IPO 鐘

 エイトレッド<3969>(東マ)は、12月22日に東京証券取引所マザーズに上場した。企業の社内書類を電子化するソフトを手掛けている。交通費や出張などの各種申請・稟議などの組織として必要な業務を、「書類の電子化」「ペーパーレス化」「ワンクリックでの決裁」「いつでもすぐに取り出せる書類」「一目で見れる証跡」等によって、スムーズかつスピードを持って対応できるようにする、ワークフロー製品「X-point(エクスポイント) 」、「AgileWorks(アジャイルワークス)」と、クラウドサービス「X-point Cloud(エクスポイントクラウド)」の開発・提供を行っている。

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 同社が初めて産んだワークフロー製「エクスポイント」は、ウェブブラウザ上で「まるで紙に書くような」直感的な入力フォーム(ウェブフォーム)と日本の企業文化に則した操作性を追求し、1000社を超える企業が利用しているが、ワークフロー市場の拡大やクラウドサービス市場の拡大を背景としたワークフロー製品の需要拡大を見込んでいるが、同社の経営戦略として、大規模組織向けの「アジャイルワークス」とクラウドサービス「エクスポイントクラウド」の販売拡大に特に注力している。

 今2017年3月期第2四半期業績実績は、売上高が4億9000万円、営業利益が1億5400万円、経常利益が1億5300万円、純利益が9900万円に着地。

 今17年3月期業績予想は、売上高が9億5000万円(前期比12.4%増)、営業利益が3億0900万円(同13.7%増)、経常利益が3億円(同10.3%増)、純利益が1億9500万円(同11.5%増)を見込む。上場で調達した資金は、広告宣伝や開発投資に充てる計画で、配当は期末一括28.47円を予定している。

 株価は、12月22日に公開価格1800円の2.34倍相当の4210円で初値をつけ、同26日高値5390円と買い進まれた後、27日安値3820円、29日安値3830円と下げてもみ合っている。同社製品・サービスを展開するワークフローソフトウェア市場は、2016年度において前年比109%の66億円に拡大すると株式会社ミック経済研究所では予測、引き続き順調に推移すると予想されており、成長が続くと期待される。配当性向は3割をメドとしており、値ごろ感が出れば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

 

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