【業績でみる株価】きょくとうは06年の上場来高値も視野、17年2月期第3四半期累計の大幅増益を好感

 クリーニング専業のきょくとう<2300>(JQ)は、12月30日の取引時間中に発表した17年2月期第3四半期累計の大幅増益を好感して株価は大幅上昇している。好業績を評価して上値を試す展開だろう。14年12月高値を突破すれば、06年の上場来高値が視野に入る。

 17年2月期第3四半期累計(3~11月)の非連結業績は、売上高が前年同期比1.2%減の55億円だったが、営業利益が同62.2%増の5億19百万円、経常利益が同49.4%増の5億77百万円、純利益が同43.9%増の3億32百万円だった。

 新規出店32店舗(16年4月の事業譲受10店舗含む)に対して不採算店などの閉店が47店舗となり、期末店舗数が前年同期比26店舗減少したことに加えて、第2四半期における天候不順も影響して減収だったが、人体フォーマー(上着立体仕上げ機)導入などによって工場・プラントにおける生産性が改善し、運営効率化への継続的な取り組み、不採算店の閉鎖や営業時間の見直しなどの効果も寄与して大幅増益だった。

 通期の非連結業績予想は据え置いて売上高が前期比3.4%増の71億円、営業利益が同84.1%増の2億57百万円、経常利益が同52.1%増の3億50百万円、純利益が同3.7倍の2億04百万円としている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高77.5%、営業利益201.9%、経常利益164.9%、純利益162.7%である。季節要因で上期偏重の収益構造だが、通期ベースでも好業績が期待されそうだ。

 1月4日は631円まで上伸して年初来高値を更新した。そして14年12月高値653円に接近している。また日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。14年12月高値653円を突破すれば、06年の上場来高値751円が視野に入る。

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