【木村隆の相場展望】海外投資家が一転買い越しに動く、需給好転が相場を支える

マーケット 株式市場

■(2月2日~6日)

 海外投資家の買いなどの好需給で、ニューヨーク株式の低迷といった、環境悪をいかに乗り越えるかが今週のポイントになりそう。

 東証の裁定買い残の動向は、1月23日現在で、買い残が前週比912万株増の16億2200万株増へ増加している。その後も増え続け、1月28日現在では2300万株増の18憶9200万株へ、着実に増えている。

 大証の日経平均先物でも海外投資家は1832億円の買い越しを記録した。3週ぶりの買い越しとなる。東証の現物でも682億円の買い越しとなり、先物、現物市場ともに買い越しとなっている。

 需給はいいのだが、NY株が不安定な動きが気にかかる。前週末20日のNY市場は251ドル安の急落になっている。原油価格の下落やドル高、海外の需要減退を背景に悲観ムードが広がっており、米国株が一段と調整色を強めれば、日本株の足かせとなる公算が大きい。

 トータルとしては需給の好転が勝り、今週は切り返しの動きが想定される。(株式評論家、元日本証券新聞編集局長)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る