【どう見るこの相場】日本株は米国株と為替次第

どう見るこの相場

■日本株は米国株と為替次第

連休明け1月10日~13日の日本株は、特に個別の注目材料がなく、米国株と為替次第の展開だろう。

 前週の重要イベントだった1月6日の米16年12月雇用統計も好感する形で、NYダウ工業株30種平均株価は史上初の2万ドル目前に迫った。そして日本市場が休場だった1月9日は原油価格下落を嫌気する形で反落したが、トランプ・ラリーの強地合いが崩れたわけではない。

 そして日本株が米国株と為替に連動する流れにも変化はないだろう。NYダウ工業株30種平均株価が史上初めて2万ドルを突破し、為替のドル高・円安が進行すれば日経平均株価も連動して2万円を目指す展開だろう。

 ただしNYダウ工業株30種平均株価が2万ドルを目前にしてもたつくようであれば、日本株もトランプノミクスが世界経済に与える負の影響を警戒する動きを強める可能性もありそうだ。

 トヨタ自動車<7203>のメキシコ新工場建設に対するトランプ次期米大統領の圧力の影響は現時点では限定的のようだが、1月20日のトランプ次期米大統領の就任演説が接近し、今後の展開次第では日本企業全体への負の影響を警戒する動きに繋がる可能性もあるだろう。

 物色面では、日経平均株価が2万円を目指す展開になれば指数寄与度の高い主力株物色中心となり、年末年始に活況だった新興市場を中心とする中小型株物色が小休止となる可能性があるだろう。(日本インタビュ新聞アナリスト水田雅展)

 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る