【編集長の視点】スタジオアタオは反落も独自ビジネスモデルの高評価が続き直近IPO株買いで上値チャレンジ余地

編集長の視点

 スタジオアタオ<3550>(東マ)は、3連休前の6日に90円安の5100円と小反落して引けた。同社株は、昨年11月29日に新規株式公開(IPO)されたばかりで、新年相場の1月6日には上場来高値5260円まで買い進まれ、公開価格(3030円)対比で71%高と高人気化し、3連休を控えて目先の利益を確定する売り物に押された。ただ下値には、依然として同社のEC(電子商取引)比率が高く、「メイド・イン・ジャパン」の人気ブランドを展開する独自のビジネスモデルを高評価する買い物が続いており、目先売り一巡から最高値を奪回し、上値チャレンジを強める展開が期待されていた。連続して大幅に過去最高を更新する今2017年2月期の好業績や、設立10周年の人気のアニバーサルシリーズの人気ブランドの発売などもフォローの材料視されている。

◾️EC比率が51%超と圧倒的に高く回遊式売上拡大モデルで高成長

 同社は、婦人アパレルのデザイナーと活動していた創業者で現社長の瀬尾訓弘氏が、アパレルのトレンドの変化が非常に早く、なおかつ生産コストを抑制するために中国などで生産する方式に疑問を抱き、トレンドの流れで緩やかで季節にも左右されないバックの製造・販売に興味を持って設立、出身地の岡山県の布と姫路の皮革を使い地場職人の技術を活かし、「ファッションにエンタテインメントを」を理念に設立し、社長自身が、デザインして経営を進めてきた。

 もう一つのビジネスモデルのEC比率の高さも、アパレル産業の2015年のEC比率が8.11%にとどまっているのに対して、前2016年2月期現在で51.2%と圧倒的に高く、今期はさらに52.4%に高まる見込みである。しかもこのネット販売は、ブランド価値を維持するため値引きを行わないため売上粗利益率は、62.8%と店舗売上粗利益率の63.7%と遜色がない。このことが、実店舗とネットが口コミなどで相互に顧客を創造する同社の回遊型売上拡大モデルの特徴となっている。

 業績も高成長が続き、今2017年2月期業績は、売り上げ27億3100万円(前期比40.5%増)、営業利益4億5700万円(同86.7%増)、経常利益4億3400万円(同72.3%増)、純利益2億8200万円(同79.4%増)と予想、前期の過去最高を大幅に連続更新する。来期以降も、昨年12月26日に岡山県産のデニムを使用したアニバーサルシリーズのオリジナルブランドを発売したことや、今年3月にIANNE銀座店を新規に出店するほか、2018年2月から2019年9月にかけ新規店舗4店舗の出店を計画していることから高成長が続く見込みである。

◾️アパレル関連の内需株人気とネット関連株人気が相乗して最高値抜けから上値トライ

 株価は、公開価格3030円に対して3810円で初値をつけストップ高で4570円まで買い進まれ、いったん上場来安値目前の3590円まで調整したが、直近IPO株買いの再燃でリバウンド、アニバーサルブランドシリーズの発売などを手掛かりに上場来高値に飛び出し、スピード調整した。アパレル関連の内需株人気とネット関連人気の相乗効果で、最高値抜けから一段の上値トライが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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