【編集長の視点】エンバイオHDはもみ合いも2Q決算発表を先取り業績下方修正を織り込み済みとして底上げを窺う

編集長の視点

エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は、1円高の681円と3日ぶりに小反発して始まったあと、6円安と下ぶれるなど前日終値を挟んでもみ合いを続けている。同社株は、明11月14日に今3月期第2四半期(2Q)累計決算の発表を予定しており、今年10月17日に発表した今3月期業績の下方修正、無配継続は値幅的に織り込み済みとして売り買いが交錯、今年10月21日につけた上場来安値643円からの底上げを窺っている。東京証券所から11月4日売買分から貸借銘柄に選定されたことも、需給好転期待を高めている。

■2Q決算は落ち込むが今期下期からは持ち直しの展開が有力

同社の今3月期業績は、土壌汚染対策事業の契約単価上昇のために戦略的に大型案件の獲得を目指し、営業人員の増強や営業拠点の設置を行い、一定の成果を上げているものの、大型案件が、見積提出から成約までの期間が想定より長期化して売り上げ計上時期がズレ込み、売り上げが低調に推移、大型案件のなかには来期に完工となる案件を含まれるとして下方修正した。売り上げを期初予想より6億2500万円、経常利益を2億1900万円、純利益を1億4400万円それぞれ引き下げ、純利益は、1400万円(前期比86.5%減)と減益転換する。また期初に未定とした配当も、前期と同様の無配としている。

ただこの大型案件の売り上げ計上ズレ込みは、2Q累計業績により鮮明に表れ、下期は、2Q累計比では売り上げが伸長するだけに、2Q累計決算とともに、下方修正は、株価的に織り込み済みになる可能性を強めるとの期待につながっている。

■公開価格目前で下値抵抗力を発揮して一段の底上げにトライ

株価は、今年3月12日に公開価格580円でIPOされ、汚染土壌を汚染地盤の範囲外に搬出することなくその汚染土壌そのものに浄化薬剤などを注入して汚染物質を分解・回収する現位置浄化の独自の高い技術力や、汚染用地を購入して浄化した土地を売却するブラウンフィールド活用事業も展開する独自のビジネスモデルを評価して、1311円で初値をつけて即1611円とストップ高し、さらに3月19日には再度、ストップ高と買い進まれて上場来高値2581円をつけ公開価格比4.4倍の大化けを演じた。その後は、定石通りにIPO人気の一巡で下値確認推移が続いたが、今期業績の下方修正を嫌って上場来安値634円まで突っ込み、公開価格目前で下値抵抗力を発揮した。2Q累計決算の発表とともに一段の底上げにトライしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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