【新規上場(IPO)銘柄】シャノンは1月27日にマザーズに上場、公開価格(1500円)の2.3倍にあたる3450円買い気配

株式市場 IPO 鐘

 シャノン<3976>(東マ)は、1月27日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、マーケティングクラウドの提供ならびにソリューションの企画・開発・販売、マーケティングに関連するコンサルティング・アウトソーシングサービスの提供をしている。「テクノロジーとサイエンスにもとづくマーケティングによって、顧客の市場拡大化と利益最大化を実現し、企業のより創造的な活動に貢献します。」をミッションに掲げ、企業のマーケティング課題を解決するマーケティングクラウドのリーディングカンパニーとなり、顧客から最も信頼される企業を目指している。

 同社の統合型マーケティング支援サービス「シャノンマーケティングプラットフォーム」が、株式会社アイ・ティ・アールが発行する市場調査レポート「ITRMarketView:マーケティング管理市場2016」で統合型マーケティング支援市場におけるベンダー別売上金額推移およびシェアで6年連続1位を獲得。 同社グループは、クラウドサービスの普及と市場シェアを拡大し、大企業向けを中心に営業活動を強化するとともに、競合企業に対する優位性を維持していくために、「シャノンマーケティングプラットフォーム」の機能強化を継続しているほか、 マーケティングオートメーションとしての同社の優位性を生かすため、他社ツールとの連携サービス強化とそのPRにも注力している。
今2017年10月期第2四半期業績予想は、売上高が8億6700万円(前年同期比10.6%増)、営業利益が700万円(同74.0%減)、経常利益が700万円(同73.0%減)、純利益が300万円(同80.8%減)を見込む。

 今17年10月期業績予想は、売上高が17億8900万円(前期比16.6%増)、営業利益が1億0100万円(同2.2倍)、経常利益が9800万円(同2.3倍)、純利益が6600万円(同81.7%増)を見込む。上場で調達する資金はシステムの機能向上や、営業人員の増強に充てる計画で、配当は無配を予定している。

 上場初日は、値幅上限で公開価格(1500円)の2.3倍にあたる3450円買い気配で取引は成立しなかった。「シャノンマーケティングプラットフォーム」の導入により、業務効率化や商談化率向上など企業の課題を解決しているが、国内における導入実績数は900以上、キャンペーン実績数は累計220,000以上にのぼり、「企画」から「開発」「導入」「サポート」までをワンストップで提供することで、顧客のメリットや目的を満たし、マーケティング業務の効率化につながるための必要な機能を企画段階から参加し、開発までトータルに携わっていることが強みとなっている。上場を機に知名度が高まり、成長が続くと期待されることから、IPO人気が続く可能性はありそうだ。(株式評論家・信濃川)

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