ミロク情報サービス 株価は最高値圏で推移、通期純利益の上方修正で、一段高を試す展開

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 財務・会計ソフトのミロク情報サービス<9928>(東1)の株価は、1月27日に年初来の最高値710円を付けるなど最高値圏で推移しているが、3日引け後に第3四半期と同時に通期連結業績予想の純利益の上方修正を発表したことから、一段高を試す展開が予想される。

 今期15年3月期第3四半期連結業績は、売上高167億40百万円(前年同期比4.8%増)、営業利益17億58百万円(同15.1%増)、経常利益18億20百万円(同16.5%増)、純利益12億43百万円(同37.5%増)と増収増益であった。

 同社は、会計事務所(税理士・公認会計士事務所)と、その顧問先企業である中堅・中小企業向けに、業務用アプリケーションソフト開発・販売、汎用サーバ・パソコン・サプライ用品販売、運用支援・保守サービス、経営情報・コンサルティングサービスなどを展開している。
 この他に、新規事業の一つとして、中小企業の事業承継、事業再生を支援することを目的に、昨年9月に100%子会社である「株式会社MJS M&Aパートナーズ」を設立した。今後、全国の会計事務所とのネットワークを活用して事業を積極的に推進する方針であり、そのための体制整備を進めている。

 なお、同日に事業パートナーの保有株式の一部を売却したことによる投資有価証券売却益2億25百万円を特別利益として計上したことにより、通期連結業績予想の最終利益を当初予想の15億10百万円から17億40百万円に上方修正した。

 今期15年3月期連結業績予想は、売上高225億90百万円(前期比2.3%増)、営業利益25億20百万円(同5.4%増)、経常利益25億40百万円(同4.8%増)、純利益17億40百万円(同25.3%増)と今期も最高益更新を見込む。

 好業績を反映し、株価は最高値圏で推移しているが、通期純利益の上方修正を材料に一段高が予想される。また、来期より事業領域を拡大し、事業承継、事業再生支援事業を開始することも株価上昇の支援材料といえる。

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