【業績でみる株価】スーパーバッグは増額修正を好感して急伸

■17年3月期第3四半期累計大幅増益で通期利益予想を増額修正

 スーパーバッグ<3945>(東2)は6日、37円高(14.8%高)の287円まで上げて急伸している。百貨店・量販店向け紙袋大手で、スーパー・コンビニ向けポリ袋も製造販売している。2月3日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績は大幅増益となり、通期利益予想を増額修正した。2回目の増額修正である。株価は16年12月の昨年来高値から一旦反落したが、増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.6%減の259億52百万円だが、営業利益が同5.4倍の8億26百万円、経常利益が同4.5倍の7億04百万円、そして純利益が同6.2倍の4億81百万円だった。

 化成品事業でレジ袋が減少し、その他事業で清掃用品などが減少して減収だが、紙製品事業が好調に推移し、生産効率向上、コスト削減、化成品事業の原材料価格低減なども寄与して大幅増益だった。

 そして通期連結業績予想は、売上高を5億円減額して前期比3.3%減の340億円、営業利益を3億円増額して同3.3倍の10億円、経常利益を2億50百万円増額して同3.4倍の9億円、そして純利益を2億円増額して同4.3倍の6億円とした。利益の増額修正は16年10月に続いて2回目である。

 株価は動意づいた16年12月の昨年来高値311円から利益確定売りで一旦反落したが、230円~240円近辺で調整が一巡して切り返しの動きを強めている。2月2日には257円まで上伸し、6日は37円高(14.8%高)の287円まで上げて3連騰している。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。増額修正を評価して上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る