【注目銘柄】東洋製罐グループホールディングスは17年3月期第3四半期累計大幅増益で通期利益予想を増額修正

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 東洋製罐グループホールディングス<5901>(東1)に注目したい。缶詰からペットボトルまで包装容器で圧倒的なシェアを誇る。2月3日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績が大幅増益となり、通期利益予想を増額修正した。株価はボックス展開の形だが、増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.4%減の5886億14百万円だが、営業利益が同24.8%増の338億07百万円、経常利益が同40.3%増の360億16百万円、そして純利益が同2.6倍の252億31百万円だった。

 国内の包装容器関連機械設備や飲料容器がやや低調に推移し、円高による海外子会社の換算も影響して減収だったが、グループ全体のコスト削減効果や、原油価格下落に伴う原材料・エネルギー価格低下が寄与して大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高を据え置いて前期比2.7%減の7800億円、営業利益を30億円増額して同9.7%増の355億円、経常利益を65億円増額して同36.9%増の365億円、純利益を55億円増額して同2.4倍の245億円とした。

 経常利益と純利益については海外子会社への外貨建貸付金などの外貨建債権債務にかかる為替差益計上も寄与する。なお営業利益と経常利益の増額修正は16年10月に続いて2回目である。

 株価はやや戻りが鈍く、大勢として1800円~2200円近辺でのボックス展開の形だが、週足チャートで見ると26週移動平均線が上向きに転じて基調転換の動きを強めている。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。

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