【どう見るこの株】パウダーテックは好業績を評価して急続伸し高値を更新

■99年来の高値水準

 パウダーテック<5695>(JQ)は7日、41円高(6.73%高)の650円まで上げて急続伸し高値を更新している。同社は、電子複写機用キャリアの大手で、鉄粉事業も展開している。2月6日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績は大幅増益だった。通期も2桁増益予想である。そして再増額の可能性が高いだろう。

 株価は1月11日に99年来の高値水準となる637円まで上伸し、2月7日は41円高(6.73%高)の650円まで上げて急続伸し高値を更新している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年3月期第3四半期累計大幅増益で通期再増額の可能性

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比6.5%増の77億80百万円、営業利益が同29.2%増の13億46百万円、経常利益が同32.6%増の13億74百万円、純利益が同40.3%増の9億26百万円だった。

 オフィス用複写機・プリンターを主要用途とするキャリア事業は、前期立ち上がった新規商品が本格寄与して大幅増収増益だった。鉄粉事業は主要用途であるカイロの生産調整で減収だが、コストダウンでカバーして増益だった。

 通期の連結業績予想(11月7日に売上高、利益とも増額修正)は、売上高が前期比6.4%増の102億円、営業利益が同15.9%増の15億50百万円、経常利益が同17.9%増の15億50百万円、純利益が同15.4%増の10億20百万円としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が76.3%、営業利益が86.8%、経常利益が88.6%、純利益が90.8%と高水準である。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る