【注目銘柄】テクノスマートは17年3月期第3四半期累計大幅増益で通期利益予想を増額修正

注目銘柄

 テクノスマート<6246>(東2)に注目したい。コーター・塗工装置・乾燥機などを展開している。2月10日発表した17年3月期第3四半期累計の非連結業績が大幅増益となり、通期利益予想を増額修正した。株価は07年以来の高値水準で堅調に推移している。増額修正を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の非連結業績は、売上高が前年同期比14.6%増の69億95百万円、営業利益が6億25百万円(前年同期は7百万円の赤字)、経常利益が同28倍の6億55百万円、純利益が同87倍の4億34百万円だった。

 エネルギー関連機器や化工機器が好調に推移した。増収効果で大幅増益だった。受注高は同2.2倍の132億36百万円だった。海外向け光学フイルム関連塗工装置、および車載用リチウムイオン二次電池用などのエネルギー関連機器の大型受注が増加した。

 通期の非連結業績予想は、売上高を5億円減額して前期比%増の105億円、営業利益を2億円増額して同倍の8億円、経常利益を2億円増額して同倍の8億20百万円、純利益を1億30百万円増額して同倍の5億30百万円とした。納期変更の影響で売上高を減額したが、利益を増額修正した。増収効果に加えて、原価低減効果も寄与する。受注環境が好転して来期(18年3月期)も好業績が期待される。

 株価は1月30日に875円まで上伸した。07年以来の高値水準だ。その後も高値圏の800円近辺で堅調に推移している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、増額修正を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る