インフォコムは介護業務の負担軽減するIoTシステムの実用化を進めるZ-Worksに出資

■介護領域へのビジネス拡大を目指し「介護丸ごとIT!」を推進

 インフォコム<4348>(JQS)は、介護業務の負担軽減や効率化を実現するIoTシステムの実用化を進めるZ-Works(ジーワークス)に出資し業務提携した。

 同社はヘルスケア事業を重点事業と位置付け、既存の医療機関向けITサービスに加え介護領域へのビジネス拡大を目指し「介護丸ごとIT!」を推進している。

 Z-Worksは、同社が主催するヘルスケアIT領域での新事業創出を目指すプログラム「デジタルヘルスコネクト」のビジネスプランコンテストにおいて優勝した経験を持ち、クラウド型IoTプラットフォームの構築/運用や介護業務の効率化に有用なセンサーデバイスの開発・製造等を進めている。

 今回の提携により、同社は介護業務の効率化を実現するシステムの開発に着手し、Z-Worksの非接触型センサーを活用した介護業界向けの見守りサービスを2017年4月に提供開始する。同サービスは、要介護者の行動やバイタルデータに加え室内温度等もセンサーで検知し介護者に通知する。介護者が適時に業務対応することで、要介護者の離床や徘徊の防止、症状の重篤化防止に繋がるとともに、介護業務の効率化が可能となる。

 両社は引き続き地域包括ケアの発展に資するネットワーク構築の推進と、IoTを活用した医療/介護現場をサポートする新たなソリューションの創出を目指すとともに、認知症ケアサービス等の地域包括ケア領域におけるIoTサービスを拡充するため、新たなセンサー等の共同開発を進める。

 同社は、現中期経営計画に引き続き2017年2月7日に公表した新たな中期経営計画(2017年4月から2020年3月)においてもヘルスケア事業を重点事業と定め、医療機関や製薬企業向けに提供する製品/サービスの機能強化や品質向上、競争力強化に取り組むとともに、「介護丸ごとIT!」の取り組みを加速する方針。

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