【新規上場(IPO)銘柄】ダイユー・リックホールディングスはペットショップ日本一を目指す、25日移動平均線に接近する場面は買い妙味膨らむ

株式市場 IPO 鐘

 ダイユー・リックホールディングス<3546>(東1)は、昨年9月1日にダイユーエイトとリックコーポレーションが経営統合し、新会社「ダイユー・リックホールディングス(株)」が誕生。ダイユーエイトとリックコーポレーションは、双方の営業地盤である福島県・岡山県で、ホームセンター事業に関し、商品の共同開発、共同調達及び人事交流等を通じて事業提携を行っている。両社がそれぞれ運営するペット専門店「ペットワールドアミーゴ」を統合・分社化することでマスメリットを追求するとともにショップブランドの確立及び全国展開を目指しているほか、両社の経営資源、情報、ノウハウの共有化、積極的な人材交流等の取組みを通して経営統合のシナジー効果を最大限に発揮させることによって競争力を強化し、より強固な経営基盤を構築し収益力を高めている。

 2017年2月期第3四半期において、同社グループの新規出店は、ホームセンター「ダイユーエイト」が登米中田店、さくらモールとみおか店をそれぞれ開店。ペット専門店「ペットワールドアミーゴ」は一関店を開店。なお、 利益極大化のための効率的かつ最適なドミナントエリアの構築とスクラップ&ビルドの推進により、ワンズMAX郡山アティ店、ワンズサイクル郡山昭和店の2店舗を閉鎖しており、順次出店エリアの見直しを図っている。 これにより当第3四半期末の店舗数は、185店舗(株式会社ダイユーエイト及び関係会社運営店舗109店舗、株式会社リックコーポレーション及び関係会社運営店舗76店舗)となっている。

 17年2月期第3四半期業績実績は、売上高が445億6600万円、営業利益が11億6500万円、経常利益が12億7500万円、純利益が7億9400万円に着地。

 17年2月期業績予想は、売上高が630億円、営業利益が16億円、経常利益が16億5000万円、純利益が9億円を見込む。期末配当は13円を予定している。

 株価は、昨年9月1日の上場来安値564円から1月11日に上場来高値813円と上昇。高値圏でモミ合っている。中長期的な会社の経営戦略では、共同仕入・共同開発のほか、全国を視野に入れた店舗展開・事業戦略でペットショップ日本一を目指すことが期待される。株主に対する利益還元については、配当性向20~30%を目安に積極的に取り組んで行く方針で、2018年2月期は増収増益が観測されている。ここから目先の下値支持線である25日移動平均線に接近する場面は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る