【話題株】森永乳業は経営統合に「抵抗帯」?、値上がり率トップだが伸び悩む

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■森永製菓との経営統合報道で急伸するが、またもや高値を突破できず

 森永乳業<2264>(東1)は24日、14時40分を回って14%高の865円(103円高)前後で推移し、東証1部銘柄の値上がり率トップとなった。「森永製菓と森永乳業が2018年4月をメドに経営統合することが23日、分かった」(日本経済新聞24日付朝刊)と伝えられ、森永製菓<2201>(東1)もこの時間帯は3%高の4870円(150円高)となっている。

 ただ、両銘柄とも朝方の高値に比べれば伸び悩みが目立つようだ。森永乳業をみると、朝方に18%高の898円(136円高)まで急伸し、2016年11月につけた無償増資など調整後の上場来高値900円に迫ったが、突破できなかった。値動きを示すチャートグラフを見ると一目瞭然だが、この上場来高値のあと、17年1月に再び上値を試したが883円で上げ止まり、戻り高値に終わった。このため、テクニカル的は、上場来高値の水準にぶ厚い「上値抵抗帯」が存在することになるという。

 抵抗帯がぶ厚い分だけ、突破すれば値動きが軽くなって一気に上値を追う可能性が出てくるようだが、経営統合の観測という大材料が出たにもかかわらず伸び切れなかったとなると、この抵抗帯を突破するには相当なエネルギーが必要になるとの見方が出ている。(HC)

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