【業績でみる株価】共和工業所は17年4月期第3四半期累計が大幅増益、通期予想は再増額の可能性

 共和工業所<5971>(JQ)は、建設機械用高強度ボルトの専業大手メーカーである。3月6日発表した17年4月期第3四半期累計の連結業績は大幅増益だった。通期予想は据え置いたが再増額の可能性が高いだろう。株価は昨年来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年4月期第3四半期累計(5月~1月)の連結業績は、売上高が前年同期比12.9%増の51億21百万円、営業利益が同3.4倍の4億09百万円、経常利益が同2.4倍の4億47百万円、純利益が同3.2倍の3億27百万円だった。

 建設機械市場は、国内が13年度から順次適用された排ガス規制に伴う駆け込み需要の反動減で低調だが、米国が堅調に推移し、中国も政府系の固定資産投資で回復基調となった。この結果、主力の建設機械部門の売上高は国内向けが8.2%増収、海外向けが79.3%増収となった。

 通期の連結業績予想(12月2日に増額修正)は、売上高が前期比6.6%増の65億円、営業利益が同97.4%増の4億20百万円、経常利益が同58.9%増の4億60百万円、純利益が同2.1倍の3億40百万円としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.8%、営業利益が97.4%、経常利益が97.2%、純利益が96.2%と高水準である。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

 株価は昨年来高値更新の展開だ。本日(3月7日)には940円まで上伸し、高値を更新している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待され、11年来の1000円台が視野に入りそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る