【注目銘柄】エディオンは自己株式取得と17年3月期配当予想増額を発表

注目銘柄

 エディオン<2730>(東1)に注目したい。中部と西日本を地盤とする家電量販店の大手である。3月8日、自己株式取得と17年3月期配当予想の増額修正を発表した。株価は16年12月の昨年来高値から反落して水準を切り下げたが、自己株式取得と配当増額を好感して戻りを試す展開が期待される。

 自己株式取得の内容は、取得株式総数の上限200万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合2.03%)、取得価額総額の上限20億円、取得期間17年3月9日~17年4月28日である。そして3月9日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)によって買い付けを行う。

 17年3月期配当予想については、期末4円増額して年間26円(第2四半期末11円、期末15円)とした。16年3月期の年間22円との比較でも4円増配となる。

 17年3月期通期の連結業績予想は売上高が前期比1.1%増の7000億円、営業利益が同8.5%増の185億円、経常利益が同11.1%増の192億円、純利益が同49.4%増の90億円としている。テレビにおける4Kの構成比上昇なども寄与して堅調に推移する見込みだ。20年東京五輪に向けてテレビ買い替え需要も期待される。

 株価は16年12月の昨年来高値1154円から反落して水準を切り下げたが、週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。自己株式取得と配当増額を好感して戻りを試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る