【新規上場(IPO)銘柄】スタジオアタオは今18年2月期2ケタ増収増益観測、逆張り指標で買いサイン

株式市場 IPO 鐘

 スタジオアタオ<3550>(東マ)は、 昨年11月29日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。同社グループは、同社(株式会社スタジオアタオ)及び連結子会社1社(ロベルタ ディ カメリーノ ファーイースト株式会社)の2社で構成されている。社長自らがデザイン、企画、ブランド構築を指揮し、神戸発の主力ブランドの「ATAO」をはじめ、「IANNE」などの企画・販売、直営店舗の運営、インターネットショップの制作・運営、イラスト及びキャラクターの企画、カタログ等の紙媒体の企画・制作、ノベルティ等の販促品の企画・制作を行っている。

 同社グループは、引き続きインターネット販売の強化、人材の確保と育成、新規出店や新ブランドの展開を含む販売チャンネルの開拓等に取り組んでいるほか、オンラインショップと店舗の一層の連携を図るため、販売促進費の増額、SNS活動の強化等を行っている。SNS活動の強化については、FacebookやLINEによる情報発信だけではなく、店舗スタッフによる商品情報に関するブログを積極的に行うことにより、顧客とのコミュニケーションを図っている。

 前2017年2月期第3四半期業績実績は、売上高が20億4300万円、営業利益が3億7700万円、経常利益が3億6100万円、純利益が2億3200万円に着地。インターネット販売及び店舗販売ともに引続き好調に推移している。

 前17年2月期業績予想は、売上高が27億3100万円(前期比40.5%増)、営業利益が4億5700万円(同86.7増)、経常利益が4億3400万円(同72.3%増)、純利益が2億8200万円(同79.4%増)と大幅増益を見込んでいる。配当については無配を予定している。

 株価は、上場初日の昨年11月29日の安値3405円を底に、2月10日に上場来の高値6470円と上昇。その後、モミ合っている。昨年9月末現在、国内において神戸、有楽町、新宿、横浜等の大都市圏の百貨店・商業施設等に入居している店舗8店(ATAO5店、IANNE3店)を展開するとともに、全国各地の百貨店等において随時イベントを開催し、同社商品を販売。海外においてパリにIANNEのギャラリー1か所を展開しているが、この3月15日マロニエゲート銀座2(2階フロア)(旧プランタン銀座)に東京エリア初の「IANNE」ブランドの店舗となる「IANNE 銀座店」をオープン。今18年2月期2ケタ増収増益が観測されており、高い成長が続くと期待される。逆張り指標のボリンジャーバンドや移動平均乖離率では、買いサインが点灯しており、短期狙いでも押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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