【話題】不動産のウィル「適正価格推定システム」など注目され連日下値をセリ上げる

■阪神間・北摂エリアで約24万8000件の成約データなどに基づき物件を評価

 不動産分譲やリフォーム事業などのウィル<3241>(東2)は23日の前場、3日続けて日々の下値をセリ上げる展開になり、出直りを強めて約一週間ぶりに350円(3円高)台を回復した。20日付で、新サービス「ValueMeter(バリューメーター)」の開始と「イエナカログ」の開始を発表。株価は上値指向を再燃させる雰囲気になっている。業績は続けて最高益を更新する見込みのため買い安心感があるようだ。

 「ValueMeter(バリューメーター)」は、現在売り出し中の物件の適正価格を表示する不動産適正価格推定システムで、阪神間・北摂エリアの売り出し中の物件について、約16年前から収集を続けている約24万8000件の成約データなどに基づいて中古マンションと土地を対象に、独自データを元に算出し、相場より高いか安いかを一目で表示する。不動産取引士が物件ごとに68項目について評価する。

 また「イエナカログ」は、リフォーム住居の資産価値をアップするなどの新サービスで、リフォーム請負契約(税抜き請負金額500万円以上)を締結した注文主が対象。工事の進捗状況がスマホで確認できる、リフォーム工事の詳細な記録を残せる、エ事記録を元にリフォーム部分を評価し資産価値をアップできる、などの特色がある。

 今期・2029年12月期の連結業績の見通しは、売上高が前期比4.3%増加の50億9300万円、営業利益が同12.9%増加の7億6000万円、純利益は同10.4%増加の4億8300万円、予想1株利益は42円73銭。純利益などが過去最高を連続更新することになる。(HC)

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