燦キャピタルマネージメントはタイでのバイオマス発電関連事業を行うために設立したSGPE社100%出資子会社によるSPCへの出資を決定

■バイオマス燃料の製造・販売事業を進めるため「SUN-BIOMASS社」を通して投資、出資比率は44%

 燦キャピタルマネージメント<2134>(JQS)の100%子会社であるSGPE 社は、30日開催の取締役会において、タイでのバイオマス発電関連事業を行うために設立したSGPE社100%出資子会社(当社孫会社)によるにバイオマス発電関連事業に係るSPC(特別目的会社)への出資を決定した。

 バイオマス燃料の製造・販売事業を進めるために、タイのバイオマス燃料製造企業である「LCB-BIOMASS社」とのジョイントベンチャーを行うことを前提として設立した、SGPE社100%出資のシンガポール法人「SUN-BIOMASS社」を通して投資する。

 この事業は、平成29年2月14日付でSGPE社、LCB-BIOMASS社、及び日本のエネルギー商社との間で締結されたMOU(覚書)に基づき、SUN-BIOMASS社が、LCB-BIOMASS社が設立したTRANG-BIOMASS社に対し、TRANG-BIOMASS社が新たに発行する株式の内22,000,000 THB(タイバーツ、72百万円相当)を引き受ける。出資完了後、SUN-BIOMASS社の出資比率は44%となる予定。

 なお、SUN-BIOMASS社は、出資金相当額をSGPE社からの借入金にて調達し、TRANGBIOMASS社は、出資金をバイオマス燃料製造施設を建設するための事業用地の取得資金の一部に充当する。

 SUN-BIOMASS社は、協業を予定している日本のエネルギー商社の資本参加を受け入れる一方、TRANG-BIOMASS社は、事業用地を取得後、各種許認可取得作業とSUN-BIOMASS社を含む第三者からの出資やローンによる資金調達作業を行い、製造設備が完成次第、日本のエネルギー商社へバイオマス燃料を販売する方針。

 燦キャピタルマネージメントグループは、バイオマス発電関連事業におけるTRANG-BIOMASS社が獲得する収益の中からの配当収入を見込むが、施設が順調に稼働した場合は、長期間に亘って安定的な収益が確保できると見ている。

 また、現在日本では、再生可能エネルギーの買取制度(FIT)に基づく発電事業が活発であり、太陽光発電事業だけでなく、バイオマス発電事業が活況を呈しており、今後稼働するバイオマス発電事業が増加するとともに、そのバイオマス燃料(木質ペレット等)に対する需要が大きく高まることから、同社グループが手掛けるバイオマス燃料に係るビジネスは安定的に推移することが期待できる。

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