【新規上場(IPO)銘柄】ティーケーピーは貸会議室サービスを中心に展開、18年2月期も高い成長が続く見通し

株式市場 IPO 鐘

 ティーケーピー<3479>(東マ)は、3月27日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は2005年の創業以来「オフィスのタイムシェアリング化」「ホテル宴会場のビジネス再生」「ハイブリッドな空間の再生」などイノベーションを続けている。中核事業である貸会議室事業は、企業が保有する遊休不動産を集約し、法人向け貸会議室ネットワーク「TKP貸会議室ネット」として利便性高くリーズナブルに「タイムシェアリング」する仕組みにより、新しいマーケットの創出に成功。現在では同社が運営する貸会議室・ホテル宴会場は日本全国および海外6都市で1,780室、12万席を超える規模に成長している。次世代の礎とすべく、貸会議室事業の設備・サービスの更なる拡充を図るとともに、貸会議室事業から派生する多様なニーズに対応する、ホテル&リゾート事業、料飲・ケータリング事業、イベント運営・制作事業、コールセンター・BPO事業などの多岐にわたる分野を有機的に結び、顧客にとってより付加価値の高い総合サービスの実現に注力している。

 同社グループは、空間再生流通事業として現在は貸会議室サービスを中心に展開しているが、その特徴として、ポータルサイトの集客力、豊富な貸会議室の管理運営実績を活かし、単に貸会議室を提供するサービスだけでなく、そこから派生する顧客の様々なニーズに応じたオプションサービス、料飲サービス、宿泊サービス等のリアルサービスを提供し、様々な収益機会を獲得している。また、貸会議室の管理運営対象を、遊休資産(不採算資産、不採算時間帯)を有する不動産オーナーに絞り込むことにより不動産の調達単価を引き下げ、顧客へのリーズナブルなサービス提供を実現しているが挙げられる。

 前2017年12月期業績予想は、売上高が218億4900万円(前の期比21.8%増)、営業利益が26億0100万円(同29.8%増)、経常利益が24億2700万円(同31.3%増)、純利益が13億1600万円(同40.7%増)を見込む。

 今18年2月期業績予想は、売上高が268億3900万円(前期比22.8%増)、営業利益が32億7100万円(同25.8%増)、経常利益が30億2100万円(同24.5%増)、純利益が17億0500万円(同29.6%増)を見込む。上場で得た資金17億円は新規出店のほか、営業支援システム開発に充てる計画で、配当は無配を予定している。

 株価は、3月27日に公開価格6060円を74.3%上回る1万0560円で初値を付け、同31日高値1万3400円と買われている。主要な顧客はソフトバンクやセブン―イレブン・ジャパンなど500社に及ぶほか、利用歴があっても営業ができていない顧客が2万社以上で成長余力があり、18年2月期も会社計画通り続伸が見込まれることから、高い人気となっている。公開価格の2倍以上に上昇しており、高値警戒感から乱高下することも想定されるが、今後の展開は注目されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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