【編集長の視点】ラ・アトレは続落もV字回復業績を手掛かりにディフェンシブ系の超割安株買いが再燃余地

編集長の視点

 ラ・アトレ<8885>(JQG)は、前日4日に28円安の586円と続落して引けたが、上昇転換した25日移動平均線水準を前に下げ渋った。海外株安や円高進行を嫌って全般相場の先行き不透明化が強まるなか、同社株にも目先の利益を確定する売り物が増勢となったが、下値では、今2017年12月期業績が、大きく増益転換予想にあることを手掛かりにディフェンシブ関連の超割安株買いも交錯した。今年2月に収益を多様化する宿泊施設「LAホテル京都」(京都市南区)をオープンさせたことも、お花見シーズンを迎えインバウンド(外国人観光客)関連人気の再燃期待を高めている。

■リノベーションマンションの積極展開に宿泊施設などの新規事業が上乗せ

 同社の今12月期業績は、売り上げ88億8500万円(前期比87.4%増)、営業利益8億1500万円(同2.32倍)、経常利益6億1000万円(同2.90倍)、純利益5億1100万円(同2.89倍)と大幅増益転換が見込まれている。主力の中古リニューアル物件販売では、1棟リノベーションマンション「ラ・アトレ 武蔵浦和WEST」第2期などの新規物件の発売が続き、さらに新規事業では、業界初のカードレスのハウスカードを利用した新型家賃保証事業への進出や、北海道札幌市で取得した高齢者介護施設3物件の上乗せ、さらに宿泊施設の第1弾として「LAホテル京都」をオープンさせたことなどが寄与する。

 なかでも「LAホテル京都」は、訪日外国人や国内観光客の長期滞在利用に対応した宿泊施設で、客室空間は、従来型ホテルの2倍と広く、従業員の3分の1に外国人を採用、20カ国語に対応可能となっており、お花見シーズンを迎えて外国人観光客に最も人気のある観光地の京都でフル稼働が想定され、業績的にも株価的にもインバウンド関連人気を高めると期待されている。

■高齢者介護施設取得で年初来安値から底上げもPERはなお5倍ソコソコと評価不足

 株価は、札幌市での高齢者介護施設取得で年初来安値526円から底上げを開始し、前期業績の下方修正も同時発表の株主優待制度拡充を前向きに評価して織り込み済みとして加速、今期業績のV字回復予想や「LAホテル京都」オープンで年初来高値640円まで100円超高して600円台固めを続け、前日4日には25日移動平均線で下値を確認した。PERは5倍ソコソコと超割安であり、年初来高値640円抜けから昨年2月につけた昨年来高値750円を目指して再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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