【業績でみる株価】富士通コンポーネントは安値圏から反発期待、17年3月期業績予想を増額修正

 リレーやタッチパネルなどを主力とする電子部品メーカーである富士通コンポーネント<6719>(東2)は4月17日、17年3月期連結業績予想の増額修正を発表した。株価は安値圏だが売られ過ぎ感を強めている。増額修正を好感して反発展開が期待される。

 17年3月期連結業績予想は、売上高を5億60百万円増額して16年3月期比0.8%増の486億60百万円、営業利益を80百万円増額して同8.0%増の9億80百万円、経常利益を3億40百万円増額して同38.7%増の7億10百万円、純利益を2億50百万円増額して同26.5%減の4億60百万円とした。

 主力製品のリレーやタッチパネルが車載市場向けに好調に推移し、増産効果で営業利益が計画を上回る。経常利益と純利益は外貨建債権債務に係る為替差損がドル高・円安効果で想定を下回ることも寄与する。

 株価は400円近辺でのモミ合いから下放れの形となって安値圏だ。4月14日には305円まで調整した。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだ。ただし日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%程度に拡大し、目先的に売られ過ぎ感を強めている。増額修正を好感して反発展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る