【注目銘柄】インターアクションは目先的な売り一巡して上値試す、受注高水準で17年5月期大幅増益予想

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 インターアクション<7725>(東1)に注目したい。検査用光源装置の大手で、IoT関連事業、環境エネルギー事業、インダストリー4.0推進事業を展開している。17年5月期第3四半期累計は大幅増益だった。そして通期も大幅増益予想である。受注が高水準で18年5月期も好業績が期待される。株価は4月3日の年初来高値から急反落の形となったが、目先的な売り一巡して上値を試す展開が期待される。

 17年5月期第3四半期累計(6月~2月)の連結業績は、売上高が前年同期比20.8%増の41億70百万円、営業利益が同45.9%増の2億97百万円、経常利益が同49.5%増の2億79百万円、純利益が同3.3倍の3億10百万円だった。

 環境エネルギー事業の太陽光発電関連製品が低調だったが、IoT関連事業のCCD(電荷結合素子)およびC-MOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサ向け検査用光源装置、インダストリー4.0推進事業の精密除振装置の好調が牽引して大幅増収増益だった。純利益は、子会社BIJを17年2月売却したことに伴い、関係会社株式売却益1億15百万円を計上したことも寄与した。

 17年5月期通期の連結業績予想は売上高が16年5月期比0.7%減の50億43百万円、営業利益が同27.7%増の5億97百万円、経常利益が同25.0%増の5億54百万円、純利益が同41.5%増の4億39百万円としている。

 半導体メーカーや海外液晶パネルメーカーの活発な設備投資を背景に受注が高水準であり、子会社BIJを売却した影響を吸収して大幅増益予想である。そして18年5月期も好業績が期待される。

 株価(3月22日付で東証2部から東証1部へ指定替え)は、4月3日の年初来高値965円から利益確定売りで急反落の形となったが、直近安値圏600円台で下げ渋る動きとなった。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感を強めている。また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。目先的な売り一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)

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