田辺工業は17年3月期業績と期末配当の上方修正を発表

■国内の既存設備の改造、改修、合理化、集約化等の工事や定期修理工事の完成が寄与

 総合プラント工事の田辺工業<1828>(東2)は、17年3月期業績と期末配当の上方修正を発表した。

 海外子会社の業績は不振であったが、国内の既存設備の改造、改修、合理化、集約化等の工事や定期修理工事の完成が寄与したことや、第4四半期に施工高が高まったことにより売上高は前回予想を上回る見込みとなった。利益面については、労働力不足の環境下、施工体制の確立、施工効率の改善、原価管理の徹底を図った結果、前期に発生した大きな不採算工事もなく、また、第4四半期に完成した低粗利大型工事も想定以上に利益率が改善したことに加え、増収効果もあり当初予想を上回る見込みとなった。

 その結果、通期連結業績予想は、売上高は前回予想を5億円上回る305億円(増減率1.7%増)、営業利益は4億円上回る17億40百万円(同33.8%増)、経常利益は4億円上回る18億20百万円(同30.0%増)、純利益は3億円上回る12億円(同33.3%増)と利益面で大幅な上方修正となった。

 16年3月期比では、売上高5.6%増、営業利益10.5%増、経常利益14.8%増、純利益23.6%増と増収2ケタ増益を見込む。

 17年3月期が上方修正の好業績が予想されることから、期末配当も当初の20円から40円へ20円の上方修正となった。

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