ジェイテックの17年3月期は減収ながら稼働率、契約単価は高い水準を維持したことから大幅増益を達成

■主力の技術職知財リース事業では、自動車関連分野の他、ソフトウエア開発分野へのテクノロジスト需要が増加

 ジェイテック<2479>(JQG)の17年3月期は減収ながらグループの稼働率、契約単価は高い水準を維持したことから大幅増益を達成した。

 17年3月期連結業績は、売上高33億30百万円(前年同期比0.8%減)、営業利益1億23百万円(同69.5%増)、経常利益1億23百万円(同61.3%増)、純利益89百万円(同90.3%増)であった。

 主力の技術職知財リース事業では、燃料電池自動車や自動運転技術を備えた先進安全自動車等の開発を中心とした自動車関連分野の他、ソフトウエア開発分野へのテクノロジスト需要が増加した。また、営業施策の強化や、テクノロジストの高付加価値業務への配属を推し進めたこと等により、稼働率及び契約単価は高い水準を維持した。 一方で、計画通りのテクノロジスト確保は厳しく、人材不足のため、売上高は伸び悩む結果となった。

 技術職知財リース事業の業績は、電子・電気機器関連や航空機・宇宙関連等の顧客企業からの取引が増加したものの、他分野の減収をカバーできず、売上高は31億38百万円(同1.9%減)、セグメント利益は4億28百万円(同14.1%増)と減収ながら2ケタ増益となった。

 一般派遣及びエンジニア派遣事業は、連結子会社であるジェイテックビジネスサポート(16年4月1日付でベンチャービジネスサポート株式会社から商号変更)による取引が増加したものの、関連費用も増加したことにより、売上高は1億93百万円(同21.4%増)、セグメント利益は△04百万円(前年同期△03百万円)となった。

 今期18年3月期については、採用部署の拡充により採用活動をさらに強化し、引き続き技術職知財リース事業の伸長を図っていくとともに、システム開
発の受託・請負業務にも一層注力し技術領域の拡大に努めるとしている。

 その結果、18年3月期連結業績予想は、売上高34億28百万円(前期比2.9%増)、営業利益1億02百万円(同17.6%減)、経常利益1億01百万円(同18.0%減)、純利益71百万円(同20.7%減)を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る