PALTEKは17年12月期第2四半期・通期業績予想を上方修正

■為替変動の影響により利益が予想を上回る

 PALTEK<7587>(東2)は9日、17年12月期第1四半期連結業績を発表し、同時に、第2四半期及び通期業績予想を上方修正した。

 第1四半期連結業績の売上高は77億34百万円(前年同期比18.0%減)、営業利益は3億60百万円(同2.9倍)、経常利益は4億39百万円(同3.5倍)、四半期純利益は2億97百万円(同4.3倍)となった。

 売上高は、主力の半導体事業では、前年同期に好調であった携帯端末向けのメモリ製品が低調に推移したことが影響した。

 利益面は、売上総利益率が前年同期比9.4%から14.9%と大幅に改善。同社が仕入先に対して保有している仕入値引ドル建債権の評価額が増加し原価が押し下げられたことに加えて、比較的利益率の高い製品の売上高が増加した。

 同時に、業績予想の上方修正を発表し、第2四半期連結累計業績の売上高は当初予想を2億円上回る167億円(前年同期比3.4%減)とした。利益面については、仕入値引ドル建債権の評価額の増加を含む為替差益62百万円が発生すると見込むことで売上原価が押し下げられ、売上総利益が増加。また、販管費の減少が見込まれるため、営業利益は当初予想の1億20百万円上回る6億円(同6.3倍)、経常利益は第1四半期に1億円の為替差益が発生したことなどを考慮し、当初予想を2億30百万円上回る6億40百万円(同5.5倍)、四半期純利益は、経常利益の増加に伴い当初予想を1億40百万円上回る4億20百万円(同8.1倍)とした。
 
 通期連結業績予想についても、上期業績の好調に伴い上方修正し、売上高は当初予想を2億円上回る342億円(同2.0%増)、営業利益は同1億20百万円上回る13億20百万円(同2.6倍)、経常利益は同2億30百万円上回る12億80百万円(同12倍)、四半期純利益は同1億40百万円上回る8億40百万円(同76.4倍)と予想を上回る見通しである。

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