【Newsで一枚】アーバネットコーポレーションの服部信治社長、日本アナリスト協会で2015年6月期・第2四半期決算の説明会

■アーバネットコーポ:主力の投資用ワンルーム好調、今6月期は22.3%営業増益、利回り4.0%で超割安

アーバネットコーポレーション<3242>(JQ・売買単位100株)は、投資用・分譲用マンションの開発・仕入及び販売を主体とする。

服部信治社長は、「不動産業界においては、金融機関の不動産融資の積極的な姿勢は続いていますが、首都圏での地価の上昇が顕著で、一方で円安と人手不足による建設費の上昇は高止まりし、開発コストの増加と再開発用地の減少により不動産価格は上昇しています。とくに、分譲マンション業界では、海外顧客を含めて高額物件の販売は好調に推移しましたが、郊外における分譲マンションにはやや陰りが見え始め分譲マンション全体としての販売数は減少しています」と、業界の現状について語った。

この中で同社の状況について服部社長は、「当社の機軸事業である投資用ワンルームマンションの販売は、超低金利政策による下支えと相続税強化に対応する節税対策としての投資用不動産購入に加え、台湾・中国を中心とした海外投資家の参入により引き続き堅調に推移しています。ただ、供給不足による品薄感は続いており、運用利回り低下は否めない状況です」という。

この結果、第2四半期は、販売価格の上昇による売上総利益率の改善、販売費・一般管理費の圧縮により売上は前年同期比33.5%増の48億3100万円、営業利益36.2%増の4億9600万円と好調。なお、投資用ワンルームマンション7棟(267戸)を販売した。

今6月期通期では、売上は前期比9.7%増の115億円、営業利益22.3%増の14億5000万円の見通し。純益は税負担の増加で0.9%増の7億7000万円、1株利益36.9円、配当は年12円(中間5円、期末7円)の見通し。今期の売上総利益率は20.4%(前期18.7%)と向上する。

去る、3月3日付で、100%出資の子会社「アーバネットリビング」(資本金9500万円)を設立した。リーマンショックによる新規開発が困難だった時期に戸別分譲部門を設立し他者物件の買取再販事業を開始し、その後、同社において年間1棟程度のコンパクトマンション並びにファミリーマンションを開発・戸別分譲を手掛けてきた。これまで、マンション管理等については他社への業務委託を行っていたが、自社で管理事業も行える体制となったことと、保有賃貸マンションの増加に伴う賃貸事業の拡大も見込めることから子会社を設立し手掛ける。

株価は昨年来高値が325円(14年1月)、同安値が210円(14年5月)。高値と安値の「中間値」は267円で、直近2月9日は297円と中間値を11%強上回っている。

利回りは4.0%と高く魅力ある水準で、PERでも8.0倍と割安。中期投資にぴったりだが、さらに、去る、2月4日から貸借銘柄に採用となっていることからマーケット人気も高まることが予想される。

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