【注目銘柄】日本エス・エイチ・エルは06年の上場来高値試す、事業環境良好で17年9月期第2四半期累計は大幅増収増益

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 日本エス・エイチ・エル<4327>(JQ)に注目したい。採用・人事評価診断ツール販売と人事コンサルティングを展開している。事業環境が良好で17年9月期第2四半期累計は大幅増収増益だった。通期も好業績が期待される。株価は06年の上場来高値に接近している。自己株式取得も支援材料として上値を試す展開が期待される。

 4月28日発表の17年9月期第2四半期累計(10月~3月)連結業績は、売上高が前年同期比14.6%増の11億75百万円、営業利益が同30.6%増の5億46百万円、経常利益が同30.1%増の5億46百万円、純利益が同35.5%増の3億77百万円だった。

 主力のプロダクト売上が18.2%増収、コンサルティング売上が8.6%増収と好調に推移し、増収効果で大幅増益だった。人手不足を背景に企業の雇用意欲が高く、新規学卒者採用選考の市場環境は良好である。

 17年9月期通期の連結業績予想は、売上高が16年9月期比4.1%増の25億20百万円、営業利益が同1.6%増の10億34百万円、経常利益が同1.1%増の10億32百万円、純利益が同5.2%増の7億01百万円としている。米CEB社との新たなライセンス契約締結(3月29日公表)によるロイヤリティ料率変更の影響を考慮している。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が46.6%、営業利益が52.8%、経常利益が52.9%、純利益が53.8%である。新規学卒者の採用選考に利用される頻度が高いため、第2四半期および第3四半期の売上構成比が高くなる季節要因があり、下期はロイヤリティ料率変更の影響もあるが、市場環境は良好であり、通期ベースでも好業績が期待される。

 なお3月29日に自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限3億円、取得期間17年4月3日~17年9月22日)を発表している。

 株価は5月8日に3470円まで上伸し、3月31日の年初来高値に面合わせとなった。そして06年4月の上場来高値3630円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。自己株式取得も支援材料として上値を試す展開が期待される。(MM)

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