三洋貿易の17年9月期第2四半期は増収2桁増益

■通期予想に対する経常利益の進捗率は60.1%で推移

 三洋貿易<3176>(東1)は10日、17年9月期第2四半期連結業績を発表した。

 売上高は前年同期比7.9%増の338億4百万円、営業利益は同22.6%増の28億26百万円、経常利益は同25.3%増の29億77百万円、四半期純利益は同28.7%増の18億95百万円だった。なお、通期予想に対する第2四半期経常利益の進捗率は60.1%で推移。

 各事業の取組みを見ると、化成品では、ゴム関連商品は、主力の自動車や家電・情報機器向けの合成ゴムや副資材が特に好調であった。化学品関連商品は香料や医薬関連商品の輸入・染料販売が堅調に推移した。売上高は134億77百万円(同13.3%増)、営業利益は8億99百万円(同55.0%増)となった。
 
 機械資材では、産業資材関連商品は、シート用部品等の自動車内装用部品が大きく伸長し、売上・利益とも前年同期を上回った。機械・環境関連商品は、バイオマス関連設備の納入が実現し、増収増益となった。科学機器関連商品は、表面物性測定装置や摩擦摩耗試験機等の分析・試験機器が好調だった。売上高は111億74百万円(同9.6%増)、営業利益は14億69百万円(同12.7%増)となった。
  

 海外現地法人では、Sanyo Corporation of Americaはモーター等の自動車用部品の販売が業績を牽引し、三洋物産貿易(上海)有限公司は、接着剤の販売が伸長し、順調に推移した。売上高は70億22百万円(同18.5%増)、営業利益は4億13百万円(同2.2倍)となった。

 17年9月期の通期見通しは、前回予想(4月25日)を据え置き、売上高は670億円(前期比11.8%増)、営業利益は48億円(同18.4%増)、経常利益は49億50百万円(同15.8%増)、純利益は32億円(同16.0%増)としている。

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