久世の17年3月期は、減収ながら物流業務の効率化による物流費削減により、最終利益は過去最高を更新

■今期18年3月期も積極的提案営業の推進と、物流をはじめとした業務効率化を推進し増収増益を見込む

 外食向け食材卸が主力の久世<2708>(JQS)の17年3月期は、減収ながら徹底した物流業務の効率化による物流費の削減により、最終利益は過去最高を更新して着地。

 17年3月期連結業績は、売上高615億70百万円(前年同期比8.4%減)、営業利益5億68百万円(同29.5%増)、経常利益6億63百万円(同11.7%増)、純利益4億87百万円(同0.3%増)となった。

 売上高に関しては、大口取引先との取引解消の影響が残るため、減収となっているが、新規顧客の開拓に努め、新規顧客向けの売上を伸ばした。

 同社のセグメント別の業績を見ると、食材卸売事業部は、売上高570億13百万円(同9.1%減)、セグメント利益(営業利益)8億87百万円 (同19.9%増)と減収ながら2ケタ増益。

 食材製造事業部は、売上高45億68百万円(同1.8%増)、セグメント利益(営業利益)5億45百万円 (同22.5%増)と増収2ケタ増益。

 不動産賃貸事業部は、売上高1億46百万円(同0.8%増)、セグメント利益(営業利益)1億12百万円(同1.3%増)であった。

 今期18年3月期については、積極的な提案営業の推進と、物流をはじめとした業務効率化を一層積極的に進めることで増収増益を見込む。

 売上高は635億円(前期比3.1%増)、営業利益6億円(同5.5%増)、経常利益6億70百万円(同1.0%増)、純利益4億90百万円(同0.5%増)と増収増益を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る