平山ホールディングスの第3四半期はインソーシング・派遣事業の売上が伸びたこともあり全体で22.3%の増収

■特別利益28百万円が計上されたことで、最終利益は大幅増益

 平山ホールディングス<7781>(JQS)は15日、17年6月期第3四半期連結業績は、インソーシング・派遣事業の売上が伸びたこともあり、全体では22.3%の増収となった。

 売上高は85億14百万円(前年同期比22.3%増)、営業利益07百万円(同92.1%減)、経常利益50百万円(同15.0%減)、純利益67百万円(同305.2%増)であった。
 最終利益が大幅増益となったのは、特別利益28百万円が計上されたことによる。

 インソーシング・派遣事業は、輸送用機器、住設関連、食品関連分野からの受注は引き続き堅調に推移した。しかし、主要取引先では、引き続き中途採用の人材不足が続いており、採用広告費の増加が収益を圧迫したことにより、売上高66億82百万円(同8.9%増)、セグメント利益5億97百万円(同2.5%減)となった。

 技術者派遣事業については、自動車等の輸送機器分野、通信機器分野からの需要が堅調であった。さらに、前第4四半期より新たな取り組みとして開始した生産技術分野への展開は、既存取引先を中心に実績が出てきており、今後十分成長が見込めると判断し、先行投資として採用及び営業両面を強化した。なお、4月には新卒採用を積極的に行い、来期黒字化へ対応済み。この結果、売上高は6億92百万円(同0.2%増)、セグメント利益△02百万円(前年同期42百万円)であった。

 海外事業では、主力のタイ国は、海外からの直接投資が大幅に減少し引き続き景気は悪く、 政情不安も重なり主要産業の自動車業界中心に製造業全体が停滞している。その状況下、大手日系企業中心に営業活動を行い、新規顧客開発を堅実に進めた。ベトナム国については、コンサルティング事業、教育事業を中心に行っている事業会社を連結対象に加えた。この結果、売上高は10億24百万円、セグメント利益△22百万円となった。

 その他事業は、主力の製造業向け現場改善コンサルティング事業が国内、海外共に引き続き旺盛な反響がありコンサルタントを増員しその需要に対応し、堅調に推移した。一方、もう一つの主力であるスタディーツアー事業は、欧米等遠隔地からのツアーが減少し、減収減益となったが、今年に入り為替が円安方向に進んだことから、アジア等から新規の問い合わせが増加。この結果、売上高は1億23百万円(同0.3%減)、セグメント利益△03百万円(前年同期09百万円)であった。

 今期17年6月期連結業績予想は、売上高119億63百万円(前期比22.7%増)、営業利益2億44百万円(同90.8%増)、経常利益2億44百万円(同280.4%増)、純利益1億32百万円(同814.1%増)を見込む。

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