ソーバルは好業績評価して2月の上場来高値に接近、18年2月期2桁営業増益・連続増配予想

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 ソーバル<2186>(JQ)は組み込みソフト開発などエンジニアリング事業を展開している。18年2月期は新規顧客開拓も寄与して2桁営業増益・連続増配予想である。株価は4月の直近安値圏から切り返して2月の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■組み込みソフト開発などエンジニアリング事業を展開

 組み込みソフト開発、ウェブ・スマホアプリ開発、ハードウェア設計・開発などのエンジニアリング事業を展開している。技術力と経験豊富な人材を合わせ持つ国内有数の独立系組み込みソフト開発企業で、M&Aも活用して顧客や分野の多様化、新規事業の開拓、人材の確保を推進している。

 15年5月アンドールシステムサポートを子会社化、16年5月オムロン<6645>向けを主力とする子会社MCTEC(12年9月子会社化した旧モバイルコンピューティングテクノロジーズ)を吸収合併、17年4月ユビキタス社からIoTプラットフォーム関連のサービス&ソリューション事業を譲り受けた。■優良な大口顧客と強固な信頼関係、新規顧客開拓も進展

 優良な大口顧客と強固な信頼関係を構築していることも特徴である。17年2月期の主要顧客別売上高構成比は、キヤノン<7751>グループが52.2%、ソニー<6758>グループが12.7%、富士通<6702>グループが8.5%、NTT<9432>グループが2.8%、その他が23.8%だった。

 新規顧客開拓が進展しているためキヤノングループの構成比は低下傾向である。その他は、アンドールシステムサポート社の貢献や新規受託開発案件の増加などで顧客層が拡大し、売上高・構成比とも上昇傾向である。17年2月期の取引社数は16年2月期比7社増加の159社となった。日立グループとの取引を開始して自動車関連への展開を加速している。

■17年2月期は増収減益

 前期(17年2月期)の連結業績は、売上高が前々期(16年2月期)比2.6%増の79億14百万円、営業利益が同19.2%減の4億93百万円、経常利益が同19.5%減の5億円、純利益が同11.2%減の3億47百万円だった。

 新規顧客開拓が進展して増収だが、新規顧客開拓に伴うエンジニアのシフトに係るコスト増加、一部不採算プロジェクトの発生などで減益だった。新規取引合計の売上高は3億42百万円だった。なおアンドールシステムサポートは黒字化して収益貢献した。

 売上総利益は同7.4%減少し、売上総利益率は18.9%で同2.0ポイント低下した。販管費は同0.3%減少し、販管費比率は12.6%で0.4ポイント低下した。営業外収益では受取保険金16百万円を計上し、営業外費用では退職給付費用16百万円を計上した。

 ROEは12.6%で同2.3ポイント低下した。自己資本比率は77.8%で同5.3ポイント上昇した。配当は同3円増配の年間42円(第2四半期末21円、期末21円)とした。配当性向は50.2%である。利益配分は内部留保の充実を図りながら、安定的かつ継続的に増加させていくことを基本方針としている。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期20億46百万円、第2四半期19億62百万円、第3四半期18億93百万円、第4四半期20億13百万円、営業利益は1億36百万円、1億16百万円、1億10百万円、1億31百万円だった。

■18年2月期は2桁営業増益・連続増配予想

 今期(18年2月期)の連結業績予想(4月12日公表)は、売上高が前期(17年2月期)比2.6%増の81億20百万円、営業利益が同15.5%増の5億70百万円、経常利益が同13.8%増の5億69百万円、純利益が同9.6%増の3億81百万円としている。

 需要は高水準であり、既存顧客との取引ボリューム維持・拡大、新規分野の顧客開拓、人材配置転換コストの削減、プロジェクト管理徹底などで2桁営業増益予想である。配当予想は同3円増配の年間45円(第2四半期末22円、期末23円)としている。予想配当性向は48.2%となる。

■受注環境良好でM&A戦略も推進

 製造業では技術者不足が深刻化しているため、新製品開発関連などで優秀な技術者に対するニーズが一段と高まっている。人材やパートナー企業の確保が課題だが、受注環境は中期的にも良好である。

 こうした事業環境に対応して、販路拡大、多角的収益構造の構築、エンジニアのワーク・ライフ・バランスの充実、エンジニアの技術力向上、プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーの育成、精度の高いプロジェクト管理、積極的なM&A戦略などの施策を推進している。中期的にも収益拡大基調が期待される。

■株主優待制度は毎年8月末に実施

 株主優待制度は毎年8月31日現在で1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。100株以上~500株未満保有株主に対して500円相当のQUOカード、500株以上保有株主に対して2000円相当のQUOカードを贈呈する。

■株価は2月の上場来高値に接近

 株価の動きを見ると、4月13日の直近安値1326円から切り返して2月の上場来高値1550円に接近している。5月10日には1460円まで上伸した。

 5月18日の終値1455円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS93円33銭で算出)は15~16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は3.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS679円79銭で算出)は2.1倍近辺である。時価総額は約61億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返して13週移動平均線を回復した。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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