【業績でみる株価】テー・オー・ダブリューは15年高値に接近、17年6月期増収増益予想で増額余地

 イベント企画運営の大手であるテー・オー・ダブリュー<4767>(東1)の17年6月期は増収増益予想である。第3四半期累計の進捗率が高水準で通期予想に増額余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。そして15年の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年6月期増収増益予想で増額余地

 5月10日発表した17年6月期第3四半期累計(7月~3月)の連結業績は、売上高が前年同期比8.1%増の125億16百万円で、営業利益が同14.6%増の15億29百万円、経常利益が同15.1%増の15億42百万円、そして純利益が同19.2%増の10億24百万円だった。

 体験型イベントなどの需要が高水準であり、IP(インタラクティブ・プロモーション=デジタル技術とアイディアで感動体験を創り出し、その体験を情報拡散・共感させるプロモーション)への取り組み強化も寄与して増収・2桁増益だった。

 17年6月期通期の連結業績予想は、売上高が16年6月期比5.3%増の160億32百万円、営業利益が同6.8%増の17億93百万円、経常利益が同6.6%増の17億92百万円、純利益が同9.4%増の11億85百万円としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.0%、営業利益が85.3%、経常利益が86.0%、純利益が86.4%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は15年高値に接近

 株価は600円台でのモミ合いから上放れの形となって年初来高値更新の展開だ。そして本日5月24日には830円まで上伸し、15年11月の上場来高値837円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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