【話題】新酒税法を受けビール3銘柄がそろって高い、「実施時期はタイムリー」の見方も

■値上がりするため需要減の見方あるが株価は「買い賛成」

 6月1日の株式市場ではビール大手各銘柄がそろって上げ、サッポロホールディングス<2501>(東1)は10時にかけて3225円(15円高)前後で推移し、アサヒグループホールディングス<2502>(東1)は4457円(36円高)前後、キリンホールディングス<2503>(東1)は2352.0円(15.5円高)前後となっている。

 新たな酒税法と酒類業組合法が1日、施行になり、酒類の過度な安売りが規制されるため、酒類各社の業績にとってはプラスとの見方が出ている。一方で、5月までよりは値上がりするため需要が減るとの見方もあるが、「これを機会に酒をやめるというほどの値上がりではないし、ビールはこれから需要期なので、仕方なく買ううちに慣れてしまう可能性があり、実施時期としてはタイムリーだ」(市場関係者)との声はある。株価は「買い賛成」のようだ。

 アサヒグループホールディングスは上場来の高値圏にあり、キリンホールディングスは1987年の3000円台を除けば最高値の水準。サッポロホールディングスも2008年以来の高値水準で強い値動きとなっている。各銘柄とも戻り待ちの売りなどは少ないとみられ、上値を追いやすい状態との見方がある。(HC)

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