【編集長の視点】三栄建築設計は連続の最高業績・増配を再評価し超割安株買いが拡大して続伸

編集長の視点

 三栄建築設計<3228>(東1)は、前週末2日に16円高の1653円と続伸して引け、4月14日に突っ込んだ年初来安値1462円からの底上げを鮮明化した。同社の今8月期業績は、第2四半期(2016年9月~2017年2月期、2Q)累計業績が期初予想より下方修正されたものの、2Q累計業績として過去最高を更新して着地し、8月通期業績については、期初予想通りに連続の過去最高更新と予想していることを見直し超割安株買いが増勢となった。今期配当が、3期連続の増配を予定していることも、フォローの材料視されている。

■2Q業績は上ぶれ着地し8月通期純利益は31%増と前期の過去最高を大幅更新

 同社の今期2Q累計業績は、今年3月3日に所有不動産、戸建分譲、アパート分譲でそれぞれ期ずれが発生したとして期初予想から下方修正された。ただ、実際に4月11日に発表された2Q累計業績は、その下方修正値を上ぶれ前年同期比30.3%増収、25.2%営業増益、25.9%経常増益、20.0%純益増益と大幅続伸して着地し、2Q累計業績として過去最高を更新した。不動産販売事業で、一部に住宅ローン審査などの事由で第3四半期への期ずれが発生して当初計画より販売件数が減少したが、分譲マンションの販売が好調に推移し同事業の売り上げが前年同期比42.7%増、営業利益が、同30.9%増と大きく伸びたことなどが要因となった。

 今8月期通期業績は、2Q期ずれ物件が今期中に販売されて解消し、2Q末のたな卸資産が、前年同期比53.1%増と伸び在庫が早期確保されていることなどから期初予想に変更はなく、売り上げ1020億9000万円(前期比40.6%増)、営業利益98億3600万円(同35.7%増)、経常利益92億円(同30.2%増)、純利益55億4200万円(同31.3%増)と連続の過去最高更新を見込んでいる。首都圏郊外部に戸建分譲を供給する子会社の三建アーキテクトが、昨年12月に相模原市に4店舗目の店舗を開設する一方、アジア市場や米国などの海外への本格進出を開始、不動産診断(インスペクション)事業に参入し事業領域を拡大させることなども寄与する。今期配当は、44円(前期実績33円)に連続増配を予定している。

■PERは6倍台、配当利回りは2.6%と超割安で「半値戻しは全値戻し」が加速

 株価は、今期2Q累計業績の下方修正には、同時発表の米国不動産開発プロジェクト着手で限定的にとどまったものの、地政学リクスによる全般波乱相場の波及で年初来安値1462円へ突っ込んだ。同安値からは、25日移動平均線割れは下げ過ぎとして即リバウンド、年初来高値1815円からの調整幅の半値戻しを達成した。PERは6倍台、配当利回りは2.66%と市場平均を下回ってなお超割安放置を示唆しており、「半値戻しは全値戻し」の相場格言通りに年初来高値奪回が加速しそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)

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