トミタ電機の第1四半期は、減収ながら増益で黒字転換

■小型フェライトコア並びにコイル・トランス製品を中心とした拡販活動を国内外市場で積極的に展開

 フェライト主力の電子部品メーカーであるトミタ電機<6898>(JQS)の第1四半期は、減収ながら増益で黒字転換となった。

 同社が属する電子部品業界では、スマートフォンは底入れ感が見られ、車載関連は順調に推移した。海外では、ICT関連にも復調の兆しが見られ、産業機器分野では半導体製造装置関連、磁気センサ関連、電流センサ関連の需要が堅調に推移した。

 この様な市場環境の中で同社は、小型フェライトコア並びにコイル・トランス製品を中心とした拡販活動を国内外市場で積極的に展開した。また、海外での製造原価低減と品質改善に取り組み、業界トップクラスの高性能で高品質の製品を生産する活動を継続した。

 「フェライトコア」とは、高周波ノイズの吸収フィルター。通信機器やモニターなどのケーブルの端のほうに円筒状の部品がケーブルを囲むように取り付けられている。

 第1四半期連結業績は、売上高3億49百万円(前年同期比0.7%減)、営業利益02百万円(前年同期△58百万円)、経常利益01百万円(同△1億44百万円)、純利益0百万円(同△1億45百万円)であった。

 既に、第2四半期業績予想の経常利益、純利益を上回っている。

 今期18年1月期通期連結業績予想は、売上高15億57百万円(前期比9.4%増)、営業利益32百万円(前期△2億16百万円)、経常利益24百万円(同△1億95百万円)、純利益19百万円(同2億円)と増収増益で黒字転換を見込む。今期一株当たり純利益は、前期の△30円34銭から29円54銭となる。

 ちなみに、同社のPBRは0.28倍、PER(予想)5.0倍。

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