【新規上場(IPO)銘柄】ビーブレイクシステムズの初値は公開価格の4.61倍と高人気、ERP導入市場の更なる拡大が見込まれる

株式市場 IPO 鐘

 ビーブレイクシステムズ<3986>(東マ)は、6月15日に東京証券取引所マザーズに上場した。「ITで経営の今を変える、未来を変える」のコンセプトメッセージを掲げ、パッケージ事業とシステムインテグレーション事業を運営している。パッケージ事業では、サービス業向けクラウドERP「MA-EYES]等の開発・提供を行っている。システムインテグレーション事業では、システムの受託開発及びIT技術者派遣を行っている。

 パッケージ事業の主力製品である、クラウドERP「MA-EYES」(エムエーアイズ)は、経営資源の有効活用の観点から企業全体を統合的に管理し、 経営の効率化を図るための統合型基幹業務パッケージソフトウェアで、システム・派遣・広告・ インターネット・コンサルの主要5業種を対象に提供している。海外拠点統合管理システム「GLOBAL EYES」(グローバルアイズ)は、海外拠点を複数持つグローバル企業を対象に提供している。

 2017年6月期第3四半期業績実績は、売上高8億1300万円、営業利益1億2500万円、経常利益1億2300万円、純利益8900万円に着地。

 2017年6月期業績予想は、売上高10億9400万円(前期比6.8%増)、営業利益1億6900万円(同63.7%増)、経常利益1億5300万円(同48.5%増)、純利益1億1000万円(同36.6%増)を見込む。上場で調達する資金は研究開発費や広告宣伝費などに充当する。期末配当予想については額は未定(同220円)だが実施を予定している。

 株価は、上場2日目の6月16日に公開価格1670円の4.61倍に相当する7700円で初値をつけた後、一時ストップ高の8300円と買い進まれる場面も見られ、この日は8200円で引けた。「働き方改革」などの社会的要請・日本政府の方針により、今後ますます生産性向上の取組みが活発となり、ERP導入市場の更なる拡大が予想されているが、東証マザーズ上場により、知名度と信用力が向上し、全国サービス業の拡販に弾みがつくと期待されるほか、将来的には海外販売も拡大し対象業種も全業種へ拡げる見通しで、高い成長が見込まれることから、高人気となっている。新規上場(IPO)は4月25日のアセンテックを最後にIPOはなかっただけに、人気が続く可能性はありそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る