【業績でみる株価】チェンジは上場来高値更新の展開、17年9月期大幅増収増益予想で再増額余地

 モビリティ、AI、IoTビッグデータ、クラウド、セキュリティ、ロボティクスなどの新しいテクノロジーを活用したサービスおよびIT人材育成サービスなどをNEW-ITトランスフォーメーション事業として展開しているチェンジ<3962>(東マ)の17年9月期は大幅増収増益予想である。さらに再増額余地がありそうだ。株価はIPO直後の16年10月高値を突破して上場来高値更新の展開となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年9月期大幅増収増益予想で再増額余地

 17年9月期の非連結業績予想(4月17日に増額修正)は、売上高が16年9月期比22.6%増の19億円、営業利益同40.4%増の2億62百万円、経常利益同45.5%増の2億56百万円、純利益同45.1%増の1億71百万円としている。成長に向けた先行投資負担を吸収して大幅増収増益予想である。

 大手企業や政府官公庁における働き方改革を支えるモバイルセキュリティプラットフォームの販売、地方創生を目的とした自治体向けビッグデータの活用支援、労働人口の減少を見据えたロボティクスインテグレーションなどの新たな案件受注が想定以上に伸長している。

 またAIを用いた業務プロセス自動化・省力化、IoTを活用した新たなビジネスモデル構築、データサイエンティストの育成などの引き合いも好調に推移している。なお6月14日には、総務省と「ICTスキル総合習得プログラム」開発に係る調査研究等についての請負契約を締結したと発表している。

 第2四半期累計(10月~3月)が計画超となり、通期会社予想に対する進捗率は売上高49.1%、営業利益59.5%、経常利益59.0%、純利益59.1%と高水準である。通期予想には再増額余地がありそうだ。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績を評価して上値試す

 株価は上げ足を速める形で6月27日に7610円まで上伸し、IPO直後の16年10月高値7200円を突破して上場来高値更新の展開となった。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る