【株式評論家の視点】ケルは医療機器好調、第3四半期は高進捗率、PER8倍台

株式評論家の視点

<銘柄の見所>

ケル<6919>(JQS)は379円と続伸。ミニゴールデンクロスを示現した。今3月期第3四半期決算は大幅増益着地で業績好調で割安感があり、モミ合い上放れが期待されることから、注目できる。

同社は、コネクタ、ラック、ソケットなどの製造・販売を行っている。6日に発表した今3月期第3四半期決算は、売上高が74億1400万円(前年同期比5.2%増)、営業利益が7億8900万円(同31.1%増)、経常利益が8億3200万円(同26.5%増)、純利益が6億4000万円(同60.0%増)と大幅増益着地。

医療機器・半導体製造装置関連を中心に主力の工業機器が伸長したことが寄与。営業利益は通期計画に対する進捗率が86.7%と順調に推移している。

通期業績予想は、売上高が95億円(前期比3.5%増)、営業利益が9億1000万円(同2.2%増)、経常利益が9億6000万円(同7.0%増)、純利益が7億円(同35.1%増)を見込んでいます。年間配当は12円(第2四半期末4円、期末8円)を予定している。

株価は、昨年1月15日につけた昨年来高値422円から同5月22日に昨年来の安値297円まで調整を挟んで8月21日高値400円と上昇。その後、370円を軸にモミ合っている。

監視カメラは今後も需要拡大が見込まれているほか、海外進出顧客の現地調達ニーズに対応した販路の開拓と海外売上の拡大に対する期待感が高まる。通期業績の上ブレが視野に入るほか、今期予想PER8倍台、PBR0.57倍と割安感が強い。配当利回り3.1%と利回り妙味も増すことから下値不安も少なく、上放れが期待されそうだ。(N)

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