【業績でみる株価】北恵は17年11月期予想を増額修正、96年来高値圏で上げ足速める可能性

 関西圏地盤に施工付販売を特徴とする住宅資材商社である北恵<9872>(東2)には、17年11月期第2四半期累計および通期の連結業績予想を増額修正した。通期予想には再増額余地がありそうだ。株価は年初来高値を更新し、14年10月高値に面合わせとなった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。14年10月高値を突破すれば96年来の高値圏となって上げ足を速める可能性もありそうだ。

■17年11月期第2四半期累計および通期予想を増額修正

 6月29日に17年11月期第2四半期累計(11月~5月)および通期の連結業績予想を増額修正した。新設住宅着工戸数が底堅く推移したことに加えて、新規取引先の開拓、重点商品(オリジナル商品、施工付販売、住宅設備機器)の拡販などが寄与した。

 第2四半期累計予想は、売上高を24億09百万円増額して前年同期比10.2%増の274億09百万円、営業利益を87百万円増額して同20.6%増の3億57百万円、経常利益を97百万円増額して同17.3%増の4億07百万円、純利益を59百万円増額して同23.2%増の2億44百万円とした。

 通期予想は売上高を30億円増額して16年11月期比8.2%増の550億円、営業利益を50百万円増額して同10.8%増の7億円、経常利益を50百万円増額して同9.0%増の8億円、純利益を30百万円増額して同11.5%増の4億80百万円とした。下期の利益予想を減額した形だが保守的な印象が強い。通期予想には再増額余地がありそうだ。

■株価は年初来高値更新、96年来の高値圏で上げ足速める可能性

 株価は6月30日に722円まで急伸して年初来高値を更新し、14年10月高値に面合わせとなった。日足チャートで見ると25日移動平均線、そして週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。14年10月高値を突破すれば96年来の高値圏となって上げ足を速める可能性がありそうだ。(MM)

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