【業績でみる株価】ラクト・ジャパンは上場来高値更新の展開、17年11月期増額修正して大幅増益予想、さらに再増額余地

 乳原料・チーズや食肉加工品の食品専門商社であるラクト・ジャパン<3139>(東2)は、17年11月期第2四半期累計および通期連結業績予想を増額修正し、大幅増益予想である。通期予想には再増額余地がありそうだ。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年11月期予想を増額修正、通期は再増額余地

 17年11月期第2四半期累計(12月~5月)および通期の連結業績予想を増額修正した。

 第2四半期累計予想は売上高を57億67百万円増額して前年同期比7.5%増の464億78百万円、経常利益を11億76百万円増額して同4.0倍の17億72百万円、純利益を8億06百万円増額して同4.4倍の12億円とした。

 通期連結業績予想は売上高を79億40百万円増額して16年11月期比7.8%増の956億円、経常利益を5億80百万円増額して同40.9%増の20億20百万円、純利益を4億円増額して同45.9%増の13億80百万円とした。

 付加価値の高い乳脂肪原料の販売数量増加、国内牛乳生産量減少を背景とする輸入乳原料の販売好調が牽引する。アジア事業においても、グローバルな仕入ネットワークを活用して販売数量が増加している。また為替の円安による為替差益も寄与する。

 通期予想については下期の利益予想を減額修正した形だが、保守的な印象が強く再増額余地がありそうだ。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価は上場来高値更新の展開で7月6日には4135円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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