JSPの第1四半期は価格改定時期のずれ等の影響もあり、営業減益となるが、経常・純利益は増益

■住宅着工は前年同期並みに推移し自動車生産も回復したが、水産・農業分野の需要低迷や原料燃料価格上昇

 樹脂発泡素材大手のJSP<7942>(東1)の今期第1四半期は、原料価格の上昇に対する価格改定時期のずれ等の影響もあり、営業減益となったが、経常・純利益は増益となった。

 今18年3月期第1四半期連結業績は、売上高275億84百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益22億26百万円(同2.1%減)、経常利益22億77百万円(同3.3%増)、純利益17億07百万円(同0.4%増)となった。

 住宅着工は前年同期並みに推移し自動車生産も回復したが、水産・農業分野の需要低迷や原燃料価格上昇の影響があり、分野によっては厳しい環境であった。

 そのような事業環境の中で、の事業別の業績を見ると、押出事業の売上高は93億02百万円(同2.2%増)、営業利益は5億98百万円(同12.8%減) と増収ながらの価格改定時期のずれ等の影響があり減益となった。

 ビーズ事業の売上高は169億79百万円(同4.0%増)、営業利益は18億29百万円(同2.9% 増)。

 その他の売上高は13億02百万円(同7.2%減)、営業利益は19百万円(同51.8%減)と減収大幅減益。

 今18年3月期通期連結業績予想は、前期比ベースで売上高6.8%増、営業利益1.2%減、経常利益3.3%減、純利益8.2%減と増収ながら減益を見込んでいる。前期は、利益面では過去最高であった。

 第2四半期連結業績予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高47.6%(前年同期49.2%)、営業利益48.4%(同45.4%)、経常利益48.4%(同43.8%)、純利益49.5%(44.5%)と利益面では今期の進捗が進んでいる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る