【株式評論家の視点】セガサミーホールディングスは新たな自主規制の適用を織り込む、中長期的な視点で下押す場面は買い場

株式評論家の視点

 セガサミーホールディングス<6460>(東1)は、サミーを中心とした「遊技機事業」、セガグループのデジタルゲーム事業を中核にアミューズメント機器開発や施設運営、そして映像制作やトイなどを展開する「エンタテインメントコンテンツ事業」、ホテルの開発・運営等を手掛ける「リゾート事業」など、幅広い領域で事業を展開している。同社は新たな「遊び」の提供を目指す総合エンタテインメント企業として、グループシナジーを創出し、セガサミーならではのクオリティの高いエンタテインメントを提供している。日本国内だけでなく、欧米、アジアを拠点に、世界中のエンタテインメント領域において、セガサミーグループのプレゼンスを確立し、世界ナンバー1のエンタテインメント企業を目指している。

 今2018年3月期の遊技機事業は、売上高1482億円、営業利益263億円、営業利益率17.7%を予想。 パチスロでは、本年10月1日以降の新台設置から新たな自主規制が適用されることに伴い販売台数の減少を計画するが、パチンコでは主力タイトルを含む複数タイトルの投入により、販売台数の増加を計画し、増収・増益を見込む。

 同エンタテインメントコンテンツ事業は、売上高2057億円、営業利益111億円、営業利益率5.4%を予想。デジタルゲーム分野で、新作タイトルの投入数が増加することや、パッケージゲーム分野で、海外PCゲームの販売タイトルの拡充を図る。アミューズメント機器で、カジノ機器開発や販売に向けた先行費用等が発生することから、増収・減益を見込む。

 同リゾート事業は、売上高130億円、営業赤字22億円を予想。屋内型テーマパーク(ジョイポリス)売却の影響で減収。『フェニックス・シーガイア・リゾート』で、ガーデンエリアのリニューアルを実施韓国初の本格的IR(統合型リゾート)となる『パラダイスシティ』オープン(2017年4月20日)IR(統合型リゾート)事業における先行投資費用の発生で、営業赤字が膨らむ見通し。

 今18年3月期業績予想は、全体としては売上高3800億円(前期比3.6%増)、営業利益200億円(同32.3%減)、経常利益160億円(同43.9%減)、純利益110億円(同60.2%減)を見込む。年間配当予想は、40円(第2四半期末20円、期末20円)継続を予定している。エンタテインメントコンテンツ事業やリゾート事業における先行費用が膨らむため、増収・減益となる見通し。

 株価は、1月10日につけた年初来高値1848円から5月23日に年初来の安値1370円と調整。その後、2450円割れを下値にモミ合っている。同社は、中期業績目標として売上高2020年3月期売上高5000億円、営業利益750億円、営業利益率15%以上、ROA5%以上を掲げており、本年10月1日以降の新台設置から新たな自主規制が適用されることに伴う影響を織り込んだ感がある。8月8日に予定される今18年3月期第1四半期決算発表にサプライズがなくとも、配当り利回り2.6%と利回り妙味はソコソコある水準にあり、中長期的な視点で下押す場面は買い場になると予想する。(株式評論家・信濃川)

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