日本エム・ディ・エムの第1四半期は、償還価格の引き下げを跳ね返し、増収大幅増益で着地

■増収効果に加え、製造原価の低減効果、自社製品売上高比率の上昇、売上原価率の改善で大幅増益

 人工関節の日本エム・ディ・エム<7600>(東1)の第1四半期は、償還価格の引き下げを跳ね返し、増収大幅増益で着地。

 18年3月期第1四半期連結業績は、売上高33億69百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益4億59百万円(同34.6%増)、経常利益4億52百万円(同38.0%増)、純利益2億80百万円(同33.3%増)と好調に推移した。

 売上高に関しては、日本国内において17年1月と4月に償還価格の引下げが行われたが、米国子会社ODEV社製製品の売上が堅調に推移したことと、米国においても「BKS TriMax」等の人工関節製品の売上が堅調に推移し、外部顧客への売上高はUSドルでは前年同四半期比6.4%増、円換算後は同8.4%増の11億95百万円となったことで、全体でも増収となった。

 利益面については、増収効果に加え、製造原価の低減効果及び自社製品売上高比率が89.7%(前年同期87.1%)に上昇したことにより、売上原価率は27.5%(同29.3%)と改善したことで、大幅増益となった。

 18年3月期連結業績予想は、前期比ベースで、売上高8.6%増、営業利益15.2%増、経常利益20.2%増、純利益15.0%増と増収2ケタ増益を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る