宇徳は事業譲受効果を上回る大幅増益が好感されてストップ高

株式市場 銘柄

■海外案件の本格化など寄与し工程の前倒しも

 港湾輸送などの大手、宇徳<9358>(東1)は1日、大きく上値を追う始まりとなり、取引開始後に一時ストップ高の526円(80円高)まで2015年以来の500円台回復となった。31日の取引終了後に第1四半期決算(4~6月、連結)を発表し、営業利益が前年同期の約2.5倍になるなどの大幅増益が好感されている。

 第1四半期の売上高は同28%増加して140億円となり、営業利益は同約2.5倍の7.3億円となった。プラント・物流事業では、マレーシアの案件が本格的に立ち上がるなど、国内外の主要な工事が順調に進んだほか、一部工事で工程の前倒しもあった。2016年10月に株式会社ジャパンエキスプレスの物流・その他関連事業を譲り受けたが、この上乗せ効果を上回る大幅増収増益の決算になった。

 3月通期の連結業績見通しは据え置き、売上高は前期比10.5%増の564億円、営業利益は同7.3%減の27億円、純利益は同16.5%減の19億円、予想1株利益は43円93銭。人手不足の影響などは不確定要因になるが、市場の評価は買い先行となっている。(HC)

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