積水ハウスは底堅い、マンション用地63億円被害の可能性には冷静な値動き

積水ハウス 1928

■「何らかの犯罪に巻き込まれた可能性が高いと判断」と発表

 積水ハウス<1928>(東1)は3日の後場、1.2%安の1900.0円(24.0円安)で始まり、軟調だが前場の28円安に続いて底堅い相場を続けている。2日の夕方、購入代金63億円を支払ったにもかかわらずマンション用地を取得登記できない事態が発生したと発表し、がぜん注目されているが、株価は小動きを続けている。

 発表によると、「購入代金の決済日をもって(中略)一連の登記申請を行ったところ、所有者側の提出書類に真正でないものが含まれていた」「以降、所有者と連絡が取れない状況」「何らかの犯罪に巻き込まれた可能性が高いと判断し、直ちに顧問弁護士によるチーム体制を組織のうえ、捜査機関に対して被害の申入れを行い(中略)支払済代金の保全・回収手続に注力」している。

 関連報道を総合すると、問題の土地は、東京・JR五反田駅から徒歩数分の位置にあり、廃屋に近い木造の建物が点在する約600坪の敷地で、いわゆる一等地。以前は旅館「海喜館」だったという。

 積水ハウスの連結売上高は2兆269億円、純利益は1219億円(2017年1月期)。この件にかかわる金額が業績に影響を及ぼすことはないとの見方が大勢のようだ。(HC)

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